ワイヤーハーネスの基礎知識や加工方法、ご依頼についてよくいただくご質問をまとめました。
それぞれの詳しい解説は、各技術コラムをご覧ください。掲載のないご質問は、トップページの「ワイヤーハーネスについて質問する」またはお問い合わせからお寄せください。

ワイヤーハーネスの基礎

Q. ワイヤーハーネスとは何ですか?

A. ワイヤーハーネスとは、電源供給や信号伝達のために複数の電線を束ね、先端に端子やコネクタを取り付けた「組み電線」のことです。自動車・家電・産業用ロボットなど電気で動く機械の内部に使われ、電力を送る「血管」と制御信号を送る「神経」の役割を担います。主に①電線・ケーブル、②圧着端子・コネクタ、③外装・結束部品(結束バンド、熱収縮チューブ等)の3要素で構成されます。

→ 詳しくは「ワイヤーハーネスとは?役割や構成部品、メリットを解説」

Q. 電線をワイヤーハーネスにするメリットは何ですか?

A. 主なメリットは3つです。①コネクタを差し込むだけで配線が完了するため、機器の組み立て作業が大幅に効率化します。②コネクタ形状や色分けにより誤配線(繋ぎ間違い)を防げます。③電線をまとめて束ねることで省スペース化でき、振動による擦れや断線を防いで品質が安定します。

→ 詳しくは「ワイヤーハーネスとは?役割や構成部品、メリットを解説」

Q. AWGとSQ(スケア)の違いは何ですか?

A. どちらも電線の太さを表す規格です。AWG(アメリカン・ワイヤー・ゲージ)は北米発祥の規格で、数字が小さいほど太くなります(AWG18はAWG24より太い)。SQ(スケア)は日本のJIS規格や欧州で使われ、導体の断面積(mm²)をそのまま表すため、数字が大きいほど太くなります(2.0sqは0.5sqより太い)。

→ 詳しくは「電線サイズの基礎知識(AWG・SQ)」

Q. AWGとSQの換算の目安を教えてください。

A. 近似値の目安として、AWG16≒1.25sq、AWG18≒0.75sq、AWG20≒0.5sq、AWG22≒0.3sq、AWG24≒0.2sq、AWG26≒0.12sqです。断面積が完全に一致するわけではないため、あくまで「相当サイズ」としてお考えください。ハーネス加工で最もご相談が多いのはAWG16〜22(1.25sq〜0.3sq)の範囲です。

→ 詳しくは「電線サイズの基礎知識(AWG・SQ)」

加工・部材について

Q. 「圧着」と「はんだ付け」の違いと使い分けは?

A. 圧着は専用の圧着機やアプリケータで端子を電線に押し潰して結合する方法で、品質が均一で量産性が高く、振動や熱に強いのが特長です。はんだ付けは溶かしたはんだで金属同士を結合する方法で、微細な接点や特殊形状の部品に対応でき、金型(アプリケータ)が不要なため試作・少量生産に向いています。一般に、量産で振動が加わる箇所は圧着、微細な部品や試作・小ロットははんだ付けを選びます。

→ 詳しくは「「圧着」と「はんだ付け」の違いと最適な使い分け」

Q. 熱収縮チューブはどのように選べばよいですか?

A. 収縮前の内径が対象物の最大外径より通しやすく、収縮後の内径が対象物の最小外径より小さくなるサイズを選ぶのが基本です。収縮率は一般的な2:1のほか、段差の大きい部分には3:1や4:1を使います。加熱すると長さ方向にも数%〜10%程度縮むため、少し長めにカットします。材質は汎用のポリオレフィン、耐熱・耐薬品性のフッ素樹脂、柔軟性の高いシリコン等を用途で使い分けます。

→ 詳しくは「熱収縮チューブの原理と選び方のポイント」

Q. ケーブル・ハーネスの許容曲げ半径の目安は?

A. 許容曲げ半径はケーブル仕上がり外径(D)の倍数で表します。機器内で動かない固定配線では外径の4〜6倍(4D〜6D)以上、シールド線や多芯ケーブルは6D以上が推奨です。ロボットアームなど繰り返し曲げられる可動配線では8〜10倍(8D〜10D)以上が目安です。最終的にはメーカーが指定する曲げ半径を厳守してください。

→ 詳しくは「ハーネスの許容曲げ半径の規定」

Q. UL認定工場とは何ですか?

A. UL認定工場とは、米国の安全認証機関ULのワイヤリングハーネス・トレーサビリティプログラムに基づき、管理体制の審査と継続的な監査を受けているハーネス製造工場です。北米向け製品への対応、部材ロットまで追跡できるトレーサビリティ、非適合品混入リスクの低減といったメリットがあります。イー・エス製作所はWiring Harnesses UL/cUL工場(E327588)です。

→ 詳しくは「UL認定工場とは?ワイヤーハーネスにおける重要性」

Q. 完成したハーネスはどのように検査していますか?

A. ワイヤーハーネスチェッカによる導通・ショート検査、カラーハーネスチェッカによる誤配線(線の並び順)チェック、圧着部の引張強度試験、熟練スタッフによる外観・目視検査を行っています。引張強度は定期的に測定し、圧着機のコンディションも管理しています。

→ 詳しくは「ワイヤーハーネスの品質を守る「検査体制」の裏側」

ご依頼・お問い合わせについて

Q. 小ロットや試作品でも依頼できますか?

A. はい、対応しております。イー・エス製作所は産業機器向けなどの多品種・小ロット・複雑な配線のハーネス加工を得意としており、サンプル(試作)対応から量産品まで承ります。

→ 詳しくは「製品紹介」

Q. どのメーカーのコネクタ・端子に対応していますか?

A. JST(日本圧着端子製造)、モレックス、TE Connectivity、ヒロセ電機、日本航空電子工業(JAE)、日本端子、SMK、ミネベアコネクトなど、各メーカーのアプリケータを保有・準備可能です。JSTではPH・XH・EH・VH・SM・XAなどのコネクタを得意としています。一覧にない型番もお問い合わせください。

→ 詳しくは「アプリケータ一覧」

Q. どのような設備で加工していますか?

A. 小寺電子製の全自動切断機・全自動両端圧着機、JST・モレックス等の半自動圧着機、ワイヤーストリッパー、ツイスト機、全自動チューブカッター、ワイヤーハーネスチェッカ・カラーハーネスチェッカなどを保有しています。

→ 詳しくは「主要設備一覧」

Q. 会社の所在地と問い合わせ方法を教えてください。

A. 所在地は〒547-0012 大阪府大阪市平野区長吉六反4丁目6番24号です。お電話(06-6707-8780、FAX 06-6708-3253)、または各ページ上部の「メールでお問い合わせ」ボタンからご連絡ください。

→ 詳しくは「会社案内」