← 技術コラム(目次)へ戻る

光ファイバーコネクタとは

光ファイバーコネクタは、光ファイバーケーブル同士、あるいはケーブルと通信機器(トランシーバ等)を接続するための部品です。
電気を通す一般的な銅線ケーブルのコネクタとは異なり、光の信号を損失なく伝えるため、ミクロン(1000分の1ミリ)単位の極めて高い精度での結合(コア同士の調心)が求められます。用途や通信環境に応じて、様々な形状のコネクタが使い分けられています。

代表的なコネクタの形状と特徴

現在、ネットワーク構築や産業機器で主流となっている代表的な光コネクタをご紹介します。

SCコネクタ 【特徴】抜き差しが容易なプッシュプル方式
日本(NTT)で開発された、世界中で最も普及している標準的な光コネクタです。四角い樹脂製のハウジングを持ち、押し込むだけでカチッとロックされ、引くだけで抜けるため作業性に優れています。LANや光回線(FTTH)の終端装置などで広く使われています。
LCコネクタ 【特徴】高密度配線に最適な小型サイズ
SCコネクタの約半分のサイズで作られた小型の光コネクタです。上部にツメ(ラッチ)が付いており、LANケーブル(RJ-45)のような感覚で着脱できます。データセンターのサーバーラック内など、限られたスペースに大量の配線を行う高密度実装に欠かせない規格です。
FCコネクタ 【特徴】振動に強いネジ締め固定方式
金属製の外装を持ち、ネジを回してしっかりと固定するタイプのコネクタです。着脱には手間がかかりますが、振動や引っ張りに強いため、高い信頼性が求められる計測機器や、過酷な環境下での産業機器・通信設備などで使用されます。
MPOコネクタ 【特徴】多芯一括接続による大容量通信対応
1つのコネクタ内に12芯や24芯など、複数の光ファイバーを並べて一括で接続できる多芯コネクタです。データセンターにおける40G/100G以上の超高速・大容量ネットワークのバックボーン配線に用いられます。

【参考】光ファイバーコネクタの詳細な形状・画像について
実際の製品画像や寸法図につきましては、光通信分野のトップメーカーである住友電気工業株式会社(住友電工)様のWEBカタログが非常に分かりやすいため、ぜひご参照ください。

住友電工 WEBカタログを見る(外部サイト)

端面研磨の種類(PC / UPC / APC)

光コネクタの先端(フェルール)は、光の反射(反射減衰量)を抑えるために特殊な研磨が施されています。接続機器の仕様に合わせて正しい研磨面を選ぶ必要があります。(※異なる研磨面同士を接続すると端面が破損する恐れがあります)

UPC研磨
(青色コネクタ)
端面を球面状に研磨したPC(Physical Contact)研磨をさらに高精度に磨き上げたものです。反射減衰量が高く、現在最も一般的に使用されています。コネクタ本体の色は通常「青色」です。
APC研磨
(緑色コネクタ)
端面を斜め(8度)にカットして研磨したものです。反射した光がファイバー内に戻らない構造になっており、UPCよりもさらに高い反射減衰量を誇ります。CATV(ケーブルテレビ)やアナログ映像伝送などで使用されます。コネクタ本体の色は通常「緑色」です。

クリーンな環境と確かな検査体制

光ファイバーコネクタの性能は、端面の「汚れ」や「微小な傷」に大きく左右されます。わずかなホコリが付着しただけで通信障害を引き起こすこともあります。
イー・エス製作所では、厳密な環境管理のもとで加工と組み立てを行い、専用の端面検査機(マイクロスコープ)によるキズ・汚れのチェックや、光パワーメータを用いた挿入損失・反射減衰量の測定を実施。高品質で安定した光伝送を実現するケーブルアセンブリをご提供いたします。

技術コラムトップへ戻る