産業用機械や制御盤のIoT化に伴い、汎用的な「IT系ケーブル・コネクタ」の知識は不可欠です。ここでは、PC・サーバー・通信機器の外部接続から内部配線に至るまで、図面に登場するあらゆるIT系コネクタの種類・用途・スペックをカテゴリー別に網羅しました。
| USB Type-A | 【用途】PC等のホスト側に接続する標準の長方形コネクタ。 【スペック】USB 2.0(480Mbps)、USB 3.x(5Gbps〜10Gbps/青色端子)。 |
|---|---|
| USB Type-B | 【用途】プリンターや外付けHDDなど、大型デバイス側に接続。 【スペック】USB 2.0は正方形に近い形、USB 3.0は上部が拡張された形状。 |
| USB Type-C | 【用途】PC、スマホ等に採用されるリバーシブル(上下対称)コネクタ。 【スペック】データ転送(最大40Gbps)、映像出力(DP Alt Mode)、電力供給(USB PD: 最大240W)に対応。 |
| Mini USB (Mini-B) |
【用途】過去のデジカメやPS3コントローラー等に採用された小型端子。 【スペック】USB 2.0対応。現在はMicro-BやType-Cに移行し減少。 |
| Micro USB (Micro-B) |
【用途】過去のAndroidスマホや小型機器で普及した薄型端子。 【スペック】USB 2.0(480Mbps)。台形のような形状。 |
| USB 3.0 Micro-B | 【用途】ポータブルHDDなどで利用される横長なMicro端子。 【スペック】USB 3.0(5Gbps)。Micro-B端子の横にピンを追加した形状。 |
| Thunderbolt (1 / 2) |
【用途】過去のMac等に採用されたIntel/Apple共同開発の高速規格。 【スペック】最大20Gbps。コネクタ形状はMini DisplayPortと同一。 |
| Thunderbolt (3 / 4 / 5) |
【用途】外付けGPUや高速ドック等に用いる最新のプロユース規格。 【スペック】最大40Gbps〜120Gbps。コネクタ形状はUSB Type-Cと同一。 |
| Lightning | 【用途】iPhone (14以前) やiPad等のApple製品専用コネクタ。 【スペック】リバーシブル仕様。基本はUSB 2.0相当の転送速度。 |
| IEEE 1394 (FireWire / i.LINK) |
【用途】過去のMacやデジタルビデオカメラの映像取り込みに使用。 【スペック】4ピン/6ピン(400Mbps)、9ピン(800Mbps)の形状がある。 |
| HDMI (Type A) |
【用途】テレビ、PC、モニターで最も普及している映像・音声端子。 【スペック】HDMI 1.4/2.0/2.1。映像と音声を1本でデジタル伝送。 |
|---|---|
| Mini HDMI (Type C) |
【用途】ビデオカメラや一部のタブレット等に搭載。 【スペック】標準HDMIと同じ信号を小型の端子で伝送。 |
| Micro HDMI (Type D) |
【用途】小型カメラやモバイルモニターに搭載される極小のHDMI。 【スペック】Micro-USBに似たサイズ感でHDMI信号を伝送。 |
| DisplayPort (DP) |
【用途】PC・ゲーミングモニター向けの高性能デジタル端子。 【スペック】片側が欠けた形状で抜け防止ラッチ付き。超高解像度・高リフレッシュレートに対応。 |
| Mini DisplayPort | 【用途】過去のMacやSurface、一部のグラフィックボードに搭載。 【スペック】DP信号を小型端子で伝送。Thunderbolt 1/2と同一形状。 |
| DVI-D / DVI-I / DVI-A | 【用途】液晶モニター普及期の標準端子。FA機器では現役。 【スペック】DVI-D(デジタル専用)、DVI-A(アナログ専用)、DVI-I(両対応)。シングル/デュアルリンクでピン数が異なる。 |
| VGA (D-Sub 15ピン) |
【用途】ブラウン管時代からのアナログ映像出力(アナログRGB)。 【スペック】15本のピンを持つ青い端子。サーバーの保守用等で残存。 |
| DMS-59 | 【用途】省スペースPCのグラボ等で、1つの端子から2画面(DVIやVGA×2)を出力するための特殊端子。 【スペック】59本のピンが密集。分岐ケーブル(Y字)を接続して使う。 |
| RJ-45 (LAN / イーサネット) |
【用途】有線LAN用の8ピンコネクタ。PC、ルーター、スイッチ等。 【スペック】Cat5e〜Cat8等の規格あり。PoE(電力供給)にも対応。 |
|---|---|
| RJ-11 (モジュラージャック) |
【用途】電話線やADSLモデムの接続に使用。 【スペック】RJ-45より一回り小さい6ピン(実際は2〜4芯を使用)。 |
| RS-232C (D-Sub 9 / 25ピン) |
【用途】ルーターのコンソール設定や、工作機械・計測器のシリアル通信用。 【スペック】通信速度は遅いがノイズに強い。現在も産業用として需要大。 |
| RS-422 | 【用途】RS-232Cの通信距離と速度の制限を改善したシリアル通信規格。工場内のFA機器や計測器などの制御用として使用されます。 【スペック】差動信号方式によりノイズに強く、最大1.2kmの長距離通信が可能(最大10Mbps)。1対多の通信に対応し、D-Sub端子や端子台への直接配線が多く用いられます。 |
| RS-485 | 【用途】RS-422をさらに発展させたシリアル通信規格。産業用ネットワーク(Modbus等)やビル管理システムにおける機器間通信で広く普及しています。 【スペック】RS-422と同様にノイズに強く長距離通信(最大1.2km)が可能で、複数の機器が双方向に通信できる「多対多(マルチポイント)」接続に対応しているのが最大の特徴です。端子台接続が主流です。 |
| PS/2 | 【用途】過去のPCで標準的だったキーボード(紫)とマウス(緑)の接続端子。 【スペック】丸型の6ピン端子。現在はUSBに完全に置き換わっている。 |
| SATA (データ) | 【用途】内蔵2.5/3.5インチHDD・SSDや光学ドライブのデータ伝送用。 【スペック】L字型の7ピン。SATA 3.0で最大6Gbps。 |
|---|---|
| eSATA | 【用途】SATAを外付けドライブ用に転用した端子。 【スペック】SATAと同等の速度だが、端子の形状はL字ではなくI字型。USB 3.0の普及により衰退。 |
| M.2 (M key / B key) |
【用途】現代のPCで主流の、基板に直接挿すガムのような形状の小型SSD。 【スペック】NVMe(PCIe接続:超高速)とSATA接続の2種類があり、切り欠きの位置(M/B key)で判別する。 |
| SAS / Mini-SAS | 【用途】サーバーやエンタープライズ向けの超高信頼・高速ストレージ規格。 【スペック】SATAと互換性を持つ端子(SFF-8482)や、複数台を束ねるMini-SASケーブルなどがある。 |
| IDE / PATA (40/80ピン) |
【用途】SATA普及前(2000年代前半まで)の内蔵HDD・CDドライブ用。 【スペック】横幅が非常に広いフラットケーブルを使用する。 |
| ATXメイン電源 (24/20ピン) |
【用途】PCの電源ユニットからマザーボード全体へ主電力を供給。 【スペック】最も大きく太い束のケーブル。24ピン(20+4ピン)構成。 |
|---|---|
| EPS / ATX12V (CPU補助電源) |
【用途】CPU専用に電力を供給するためのコネクタ。 【スペック】4ピンまたは8ピン(4+4ピン)。マザーボード上部に接続。 |
| PCI Express電源 (PCIe 6/8/16ピン) |
【用途】消費電力の大きいグラフィックボード等への補助電源。 【スペック】6ピン、8ピン(6+2ピン)。最新の高性能GPU向けには12VHPWR(16ピン)などの大容量規格がある。 |
| SATA電源 (15ピン) |
【用途】SATA接続のHDDやSSD、光学ドライブへの電力供給。 【スペック】データケーブルと同じくL字型だが、横幅が広い(15ピン)。 |
| ペリフェラル (大4ピン / Molex) |
【用途】旧型のHDDドライブやケースファン等の汎用電源。 【スペック】かまぼこ型の4ピン。現在は変換ケーブルのベースとして使われることが多い。 |
| 3.5mmステレオミニ (オーディオジャック) |
【用途】イヤホン、ヘッドホン、PCスピーカーのアナログ音声入出力。 【スペック】3極(音声のみ)や4極(マイク付き)などの種類がある。 |
| S/PDIF (光デジタル / 同軸) |
【用途】AVアンプや高級スピーカーへのデジタル音声出力。 【スペック】角型の光ファイバー端子(TOSLINK)や、RCA端子と同形状の同軸(Coaxial)がある。 |