「ワイヤーハーネスの図面をどう書けばいいか迷っている」「公差をどの程度に設定すべきか分からない」といった設計者やエンジニアの方に向け、図面作成の基本と寸法の考え方を解説します。
ワイヤーハーネス図面は、単純な部品図とは異なり「電気的なつながり(回路)」と「物理的な寸法・加工指示」の両方を表現する必要があります。
配線のつながりを示す結線表は、図面内に必ず記載します。一般的には「FROM(起点)」と「TO(終点)」に分け、以下の項目を一覧表にします。
ワイヤーハーネス設計において、最もトラブルになりやすいのが「寸法(全長)」と「公差」の設定です。
「全長1000mm」と指示があった場合、それがどこからどこまでの長さなのかを図面上で明確にする必要があります。
ケーブルは樹脂や銅線でできており、温度による伸縮や、曲げや撚りによる「うねり」が生じるため、金属部品のような厳しい公差(±1mmなど)を出すことは物理的に困難です。
公差を厳しくしすぎると、加工業者は機械での自動切断ができず、長めに切って手作業で微調整するなどの手間が発生し、**歩留まりの悪化と加工コストの大幅な上昇**につながります。
基本的にはJIS規格(JIS C 2811等)や業界標準に基づき、以下のようなゆとりを持った公差設定(プラス公差を大きめにとる)が推奨されます。