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ケーブル被覆(インシュレーション)の役割

電線の中を通る導体(銅線など)を包んでいる外側のビニール等の部分を「被覆(ひふく)」と呼びます。
被覆の最大の役割は、電気が外に漏れるのを防ぐ「絶縁」ですが、ワイヤーハーネスが使われる環境(高温、極寒、油まみれ、曲げ伸ばしが激しい等)に合わせて、適切な材質を選ぶ必要があります。

代表的な被覆材質とその特徴

PVC(塩化ビニル) 最も一般的で安価な材質。柔軟性があり加工もしやすいため、屋内の一般的な機器配線や家電など、幅広い用途で使用されます。
フッ素樹脂
(テフロン等)
耐熱性(200℃以上)、耐薬品性、滑り性に非常に優れた材質です。価格は高価ですが、医療機器や過酷な環境下の産業機器などで使用されます。
シリコンゴム 耐熱性と同時に、極めて高い「柔軟性」を持ちます。ロボットの可動部など、頻繁に曲げ伸ばしが行われる場所(屈曲耐性が必要な場所)に適しています。
ハロゲンフリー
(ノンハロゲン)
燃焼時に有毒なハロゲンガスやダイオキシンを発生させない環境配慮型の材質です。公共施設や鉄道、ヨーロッパ向け製品などで指定されることが増えています。

外部ノイズから信号を守る「シールド線」

工場内などでモーターやインバータが稼働していると、目に見えない電気的ノイズ(電磁波)が発生します。このノイズが精密な信号線に混入すると、機械が誤作動を起こす原因となります(EMC問題)。

こうした環境下では、内部の導体をアルミ箔や銅線の編組(網組)で覆った「シールド線(シールドケーブル)」を使用します。シールド部分でノイズを受け止め、アース(アース端子等)に逃がすことで、内部の重要な信号を守ることができます。
ハーネス加工においては、このシールドの網目を綺麗にほぐしてアース用の端子を取り付けるといった特殊な加工技術が求められます。

イー・エス製作所では、使用環境に応じた最適なケーブルの選定や、ノイズ対策を施したシールド線の特殊加工にも対応しております。

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