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【本日の主なトピック】
- 国内銅建値は土曜休場のため9月24日改定の242万円(過去最高値タイ)で据え置き:JX金属は土曜休業のため、前週比11万円高の242万円/トンを維持。電線流通各社の「Cu2420」ベース適用が定着しています。
- 為替相場は1ドル=158円台の円安高値圏で週の取引を終了:25日朝方に一時159円台へ突入したあと介入警戒感から利益確定売りが出たものの、158円台前半〜半ばを維持して週をクローズ。国内銅建値の歴史的高値圏を強力に下支えしています。
- LME銅相場は1万4,600ドル台半ば〜後半の高値圏を維持:ドルの乱高下に伴い利益確定売りが出たものの、チリ・エスコンディダ鉱山でのストライキ懸念やLME在庫引き締まり、現先逆ザヤ(バックワーデーション)が地金相場を強く下支えしています。
- 中小ハーネス加工企業の破産事例を受けた採算管理の課題:新潟県の中小ハーネス加工会社(負債約9,700万円)の破産が報じられ、部材・銅高騰下での見積もり管理や自動化・省人化の重要性が浮き彫りとなっています。
- 自動車用ワイヤーハーネス世界市場予測が公表:EV化・高電圧化・SDV化を背景に中長期の市場拡大が予測され、アルミハーネス化への代替ニーズが一段と高まっています。
1. 国内銅建値・為替・LME相場の動向
- 国内銅建値(JX金属):9月26日(土)は休場のため、9月24日改定のトン242万円(過去最高値タイ水準)で据え置き。改定履歴:9月10日237万円→9月11日228万円→9月15日224万円→9月17日231万円→9月24日242万円(+11万円)。前週土曜比で11万円の上昇。月内推定平均は2,353,600円。
- 改定理由の分析:海外LME銅の急伸(1万4,700ドル台)に加え、米利上げ観測を背景にドル円が一時159円台へ突入するなど円安が急伸したことで、輸入採算が大幅に押し上げられたことが主因です。
- LME銅相場:土曜休場。9月25日終値は米ドル高や利食い売りに押され小幅反落したものの、依然としてトンあたり1万4,600ドル台半ば〜後半の高値圏を維持。チリ鉱山ストライキ懸念や現先逆ザヤが地金を下支え。
- 為替相場(ドル円):外国為替市場は取引終了。9月25日NY終値は1ドル=158円台前半〜半ばで週をクローズ。前週比約1円30銭〜1円50銭の円安水準を維持し、建値242万円水準を強固に支えています。
2. 国内電線メーカー動向と専門紙報道
- 電線各社の販売スライド運用:銅建値242万円改定を受け、電線各社では銅電線・電力ケーブルの販売価格スライド(Cu2420ベース等)の運用が定着。
- 住友電工・古河電工・SWCC・タツタ電線:データセンター向け超多芯光ファイバケーブル(13,824芯等)や送配電系統増強向け電力ケーブルの受注残高は高水準を維持。土曜日のため新規の個別発表はありませんでした。
- 専門紙報道(日刊産業新聞・電線新聞):土曜休刊のため新規記事なし。直近(9月25日付日刊産業新聞)の「銅建値242万円改定を受けた電線流通各社の販売価格スライド対応(Cu2420適用)」および市況感が継続しています。(※電線新聞Webアクセス代替として産業新聞等を参照)
3. 自動車・EV・半導体の生産動向
- 自動車用ハーネス世界市場予測の公表:グローバルインフォメーションが「自動車用ワイヤハーネス市場―2026年~2032年の世界市場予測」を販売開始(9月25日発表)。EV化・800V高電圧化・SDV化に伴うワイヤーハーネス需要の堅調な拡大が示されました。
- トヨタ自動車:世界60工場とロボット40万台を2028年以降年1兆円規模で更新する方針(既報)のもと、生産ラインの高度自動化・省人化投資を加速中。
- ホンダ・半導体動向:ホンダの9月末までの国内減産方針は継続中。車載半導体の供給体制は安定推移。土曜日のため新たな発表はありませんでした。
4. データセンター・電力インフラ建設
- 送電網増強とデータセンター新設:国内38件のデータセンター建設計画や、電力大手8社の全国30カ所での変電所新増設・送電系統強化プロジェクトが進行中。
- 台風25号の被災インフラ復旧:千葉・神奈川等で発生した電線切断被害に対し、東京電力パワーグリッドが復旧工事を継続。インフラ強靭化の重要性が再認識されています。
5. ハーネスメーカー動向と製造設備・自動化
- 中小ハーネス加工企業の破産事例:新潟県十日町市の中小ハーネス加工会社(有限会社ケー・エヌ・ディ、負債約9,700万円)の破産事例が注目され、銅・部材高騰下での中小加工企業の採算管理の難しさが浮き彫りに。
- 大手メーカー動向:住友電装の米国Skild AIとの提携・「フィジカルAI」開発(9月17日発表)や、矢崎総業の「Innovation Hub-REN(錬)」を軸としたロボット自動化研究が進行中。
- 製造設備・自動化動向:小寺電子製作所(CASTUGNON C551SSA等)や新明和工業、Komax等の最新全自動両端圧着機、画像AIによるクリンプハイト・圧着形状の全数自動検査装置の導入が進み、歩留まり向上・省人化投資が活発です。
6. 主要部材・副資材の需給と価格改定
- 主要材料(UL線・端子・コネクタ):銅建値242万円改定に伴い、汎用UL線(UL1007、UL1015等)や高耐熱電線の納期長期化傾向がいっそう顕著に。端子・コネクタは民生・産業機器向けを中心に安定供給。
- 副資材・被覆材料(ナフサ・PVC・チューブ):為替が158円台へ円安進行したことで、国産ナフサ価格への上昇圧力が継続。塩ビ(PVC)、保護チューブ、ハーネステープ等の樹脂副資材各社は価格スライド運用の継続姿勢を堅持。
- 価格改定情報:電線流通大手(光昭等)は「Cu2420」ベースを継続適用中。海外大手コネクタ各社(5〜12%)や10月1日予定の各種電設資材・配管材改定のアナウンスが継続中です。
7. 物流・サプライチェーンリスク
- アジア域内コンテナ運賃の最高値更新:ドゥルーリー発表のアジア域内コンテナ運賃指標(IACI)が前週比6%増の1,402ドル/FEUとなり、4週連続で過去最高を更新中(海事プレス既報)。地政学リスクや台風影響による船腹需給逼迫が主因。
- 国内物流・地政学リスク:トラックドライバー時間外規制に伴う国内運賃の上昇基調が定着。配送リードタイムの長期化リスクが継続しています。
8. 次世代技術・環境規格動向
- 次世代技術(アルミハーネス・高速伝送):国内銅建値が242万円に達したことで、車両軽量化と銅高騰対策を両立するアルミ電線ハーネスの注目度が一段と上昇。住友電工は富山住電に約145億円を投じ、アルミワイヤロッド生産能力を1.5倍に拡大する計画を推進中。車載イーサネット・光ハーネスの開発も活発です。
- 環境規制(PFAS・UL・RoHS):欧州REACH規則におけるPFAS(有機フッ素化合物)包括制限案を巡り、電線被覆・フッ素樹脂(PTFE等)への影響に関して日本電線工業会が除外要望を提出するなど、代替素材(超高分子量ポリエチレン等)の評価開発が注視されています。
【主な出典・参考情報】
- 銅建値 | JX金属(公式・改定履歴)(https://www.jx-nmm.com/cuprice/)
- 日刊産業新聞 2026年9月24日付記事「銅建値242万円11万円上げ 再び最高値に」(https://www.japanmetal.com/news-h20260924150866.html)
- 外為どっとコム マネ育チャンネル 2026年9月25日付「ドル円午前の為替予想、一時159円台 200日移動平均線を上抜け上昇」(https://www.gaitame.com/media/entry/2026/09/25/074648)
- 外為どっとコム マネ育チャンネル 2026年9月25日付「ドル円一時158.00円割れ、想定以上の値動きで付近のオーダーは」(https://www.gaitame.com/media/entry/2026/09/25/171653)
- LINE証券 2026年9月25日付「LINE FX週間レポート(米ドル、ユーロ、円)」(https://line-sec.co.jp/market-cat/fx/market-26482)
- Westmetall LME Copper Cash Settlement / 3-month(https://www.westmetall.com/en/markdaten.php?action=table&field=LME_Cu_cash)
- Trading Economics 2026年9月25日付「Copper News / LME Prompt Spread Widens」(https://tradingeconomics.com/commodity/copper)
- プレスリリース 2026年9月25日「自動車用ワイヤハーネス市場―2026年~2032年の世界市場予測」(https://www.atpress.ne.jp/news/2646566)
- 雪国新聞 / 魚沼WEBニュース 2026年9月25日付「ワイヤーハーネス製造 下条3のケー・エヌ・ディが破産 負債額は約9700万円」(https://tokamachi.yukiguni.town/l-news/236876.html)
- 一般社団法人日本電線工業会 統計・需要見通し(https://www.jcma2.jp/)
- 一般社団法人日本電線工業会「PFAS規制に対するパブリックコメントの発信」(https://www.jcma2.jp/newsrelease/individual.html?entry_id=1095)
- 海事プレス 2026年9月18日付「4週連続で過去最高更新ドゥルーリー・アジア域内運賃」(https://www.kaijipress.com/news/container/2026/09/204398/)
- 光昭株式会社 「銅ベース変更のお知らせ(2026年9月24日)」(https://www.koshow.jp/copper_price/copper_price.pdf)
- 住友電気工業株式会社 プレスリリース「アルミワイヤロッドの生産能力を約1.5倍に拡大」(https://sumitomoelectric.com/jp/press/2026/03/prs026)
- 化学工業日報「国産ナフサ高止まり 7~9月は10万円近傍の様相」(https://chemicaldaily.com/archives/834335)
- 財経新聞 2026年9月20日付記事「世界60工場とロボット40万台を更新へ」(https://www.zaikei.co.jp/)
- 自動運転ラボ 2026年9月20日付「中国 自動運転 国家5カ年計画を発表」(https://jidounten-lab.com/u_68003)