日次ニュース

日次ニュースまとめ:2026年9月19日(土) 時点

1. 国内銅建値・LME相場・為替動向

【国内銅建値(JX金属)】
9月19日(土)は市場休場のため、直近改定日である9月17日(木)改定の231万円/トンで据え置きとなっています。9月17日の改定では、前回の9月15日改定(224万円)からトン当たり7万円引き上げられ、反発しました。9月月間平均値は約231万7,800円前後で推移しています。

【LME銅価格動向】
LME銅相場は前週後半の急落(一時14,000ドル近辺)から週後半にかけて反発し、14,227ドル(16日)から14,300ドル台へ続伸。現地9月18日もCu続伸となり、現物と先物の価格差(現先スプレッド)が逆ザヤに転じるなど、世界的な現物地金需給の引き締まりが鮮明化しています。

【ドル円為替相場】
9月18日の日銀金融政策決定会合において政策金利の引き上げが決定されたものの、市場では追加利上げに対する慎重姿勢から材料出尽くしとなり、急速な円安が進行しました。ドル円は一時157円台に達し、9月18日NY市場終値および19日早朝時点で1ドル=156円70銭〜86銭の高値圏(円安)で推移しています。この円安進行が銅建値の押し上げ圧力となっています。

2. 国内電線メーカー動向(住友電工・古河電工・SWCCなど)

生成AIの急拡大に伴うデータセンター新設および全国規模の送配電網増強プロジェクトにより、電線大手各社の高圧・特高ケーブルおよび光ファイバ製品は高水準な受注・操業が継続しています。
古河電工はデータセンター向け冷却製品や送電インフラ向け設備投資を柱に中長期的な業績拡大を狙う方針を堅持。住友電工グループ(デバイス・イノベーション等)は高周波通信デバイスの製品展開を強化。SWCCは2030年度に向けた総額560億円の設備投資計画のもと、電力インフラおよびDC向け事業の拡大を推進しています。

3. 電線専門紙・業界主要ニュース

【日刊産業新聞(2026年9月18日付)】
「銅電線8月出荷微減 建設電販・電機は好調」:日本電線工業会の集計によると、8月の国内銅電線出荷は自動車向け需要の調整等を背景に全体としては微減となったものの、建設電販向けおよび電機・産業機器向けは依然として好調を維持していると報じられました。インフラ投資関連需要が堅調に下支えしています。(※電線新聞社Webへのアクセス代替として日刊産業新聞等の専門紙報道を参照)

4. 自動車・EV・半導体の生産動向

【トヨタ自動車】中東情勢(ホルムズ海峡危機に伴う物流・ナフサ原料懸念)や国内認証問題の影響による今年度の減産計画に対し、国内各工場では生産正常化と挽回生産を急ピッチで進めています。期間工入社祝い金を100万円へ増額するなど人員確保を強化しています。
【ホンダ】国内工場(埼玉・鈴鹿等)における生産調整・減産措置を9月末まで継続中。
【半導体サプライチェーン】熊本地震被災工場の生産能力復旧は完了し、半導体部材の供給制約は緩和傾向にありますが、自動車各社の生産調整に応じた部品納期の最適化が図られています。

5. データセンター・電力インフラ建設ニュース

生成AI向けデータセンターの建設計画が相次ぐ中、「東京1つ分に匹敵する新規電力需要」が発生するとの試算や、地域送電網の容量不足・系統接続の長期化が重大な産業課題として報じられています(ITmedia/Reuters報道)。
これに伴い、電力大手による送電線・変電所の増強工事、およびデータセンター内部の幹線用電力ケーブル・光複合ケーブルの需要が一段と急増しており、電線メーカーの生産能力を長期的に逼迫させる要因となっています。

6. ハーネスメーカー・主要部材需給・価格改定情報

【ハーネスメーカー動向】
住友電装は9月17日、米国Skild AI社と共同でワイヤーハーネス製造向け「フィジカルAI・次世代ロボティクス」の開発に着手したと発表しました。従来は高度な手作業に依存していたワイヤーハーネスの組立・配策工程の自動化を大きく前進させる取り組みです。矢崎総業もリニアモータ式ロボット倉庫の実証実験を進めるなど、物流・製造ラインの強靱化を推進しています。

【主要材料の納期・需給】
汎用UL線および耐熱電線は銅価格高騰とインフラ需要集中により納期が長めとなっています。端子・コネクタではパンドウイット(Panduit)が環境配慮型外装パッケージへの段階的刷新を案内中。車載用端子は完成車減産で需給が緩和している一方、産業機械・通信用コネクタはタイトな推移が続いています。

【価格改定・値上げ動向】
JX金属の銅建値7万円引き上げ(231万円)を受け、電線流通大手(光昭など)は9月17日付で販売運用ベースを「Cu2310」へ改定しました。銅建値の再上昇や副資材(スリーブ、チューブ等)・物流コストの高止まりに伴い、ハーネス加工Assy製品においても適切な価格転嫁とスライド制の適用が進められています。

【主な出典・参考情報】

  • JX金属株式会社 銅建値公式推移(https://www.jx-nmm.com/cuprice/)
  • 日刊産業新聞 2026年9月18日付「銅電線8月出荷微減 建設電販・電機は好調」/9月17日付「銅建値 231万円」(https://www.japanmetal.com/)
  • 光昭株式会社 「銅ベース変更のお知らせ(2026年9月17日)」(https://www.koshow.jp/copper_price/copper_price.pdf)
  • 外為どっとコム マネ育ch「日次FXレポート / ドル円市況」(https://www.gaitame.com/)
  • OANDA証券 マーケットニュース「2026年9月18日のUSD/JPY為替レート」(https://www.oanda.jp/)
  • 住友電装株式会社 プレスリリース(2026年9月17日)(https://www.sws.co.jp/)
  • 矢崎総業株式会社 プレスリリース(2026年9月10日)(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000101378.html)
  • ITmedia ビジネスオンライン「データセンター増設ラッシュで電力需要急増」(2026年9月17日)(https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2609/17/news052.html)