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【本日の主なトピック】
- 国内銅建値は9万円安の228万円へ緊急改定:JX金属は9月11日、9月積み銅建値をトン9万円安の228万円に改定したと発表。前日10日の2万円上げから中1日も空けない異例の緊急改定で、米国の銅輸入関税を巡る報道を受け、指標となる海外銅相場(LME銅)が急落したことを反映しました。月内推定平均は231万7800円です。
- ドル円は154円台前半でもみ合い、NY市場では153円24銭まで反落:東京市場では早朝154円30銭台から154円62銭まで上昇後、9時過ぎに154円32銭まで軟化する方向感に欠ける展開。中東情勢緊迫化・サウジアラビアの減産報道でWTI原油が1バレル100ドルを突破し、米8月PPI総合指数が前年比+5.4%と予想を上振れたことが材料。NY市場では154円48銭まで上昇後、153円24銭まで反落して引けました。米8月CPI発表を控え、FOMCでの利上げ可能性が注視されています。
- LME銅は史上最高値圏から一転急落:9月8日時点の清算値14,708.50ドル/トンで史上最高値圏を更新していましたが、米国政権が銅関税導入計画を停滞させているとの報道を受け反落。関連報道では3%安の水準まで下げた場面も伝えられており、9月11日の国内銅建値の大幅下げ改定の背景となりました。
- トヨタ・ホンダの減産継続、熊本地震からの生産復旧はおおむね完了:トヨタは中東情勢悪化(ホルムズ海峡の事実上の封鎖長期化)を受け、海外生産を11月ごろまでに8万3000台程度、2027年2月ごろまでに累計10万台規模削減する計画を継続。ホンダも部品不足・物流停滞の影響で9月末まで国内減産を継続しています。
- データセンター向け電力・電線需要の拡大が継続:電力大手8社による全国30カ所での変電所新増設・送電網増強方針が進行中ですが、変圧器のリードタイムは世界的に2〜3年待ちとなっており部材供給がボトルネックです。住友電工はデータセンター関連事業に2029年3月期までの3年間で総額2000億円を投資する計画を進めています。
1. 国内銅建値・為替・LME相場の動向
- JX金属公式サイトの改定履歴によると、直近の改定は9月7日235万円(2万円安)→9月10日237万円(2万円高)→9月11日228万円(9万円安)です。9月11日の改定は前日から中1日も空けない緊急改定で、米国の銅輸入関税を巡る報道を受けた海外銅相場(LME銅)の急落を反映したものと日刊産業新聞は報じています。月内推定平均は231万7800円になりました。
- LME銅3か月先物は9月7日に1トン14,533ドルまで上昇し、9月8日時点の清算値は14,708.50ドル/トンとさらに上昇して史上最高値圏を更新していました。しかし米国政権が銅関税導入計画を停滞させているとの報道を受けて反落に転じ、関連報道では3%安の水準まで下げた場面も伝えられています。9月9日〜11日の確定清算値は一次情報から直接取得できませんでした。
- ドル円は9月11日、東京市場で154円30銭台〜154円62銭でもみ合い、ニューヨーク市場では154円48銭まで上昇後153円24銭まで反落して引けました。中東情勢緊迫化によるWTI原油の100ドル突破、米8月PPI上振れによるドル買いが材料となる一方、米8月CPI発表を控えた様子見も交錯し、方向感に乏しい展開でした。
2. 電線メーカーの事業動向
- 古河電気工業は2026年3月期第3四半期累計で売上高9,489億円(前年同期比7.6%増)、営業利益351億円(同11.9%増)と増収増益。通期予想を上方修正(売上高1兆3,000億円、営業利益560億円)しています。
- SWCC(旧・昭和電線ホールディングス)の2026年3月期通期業績は売上高2,777億3,600万円(前年度比16.8%増)、営業利益273億2,000万円(同30.5%増)と、電力インフラ・通信ケーブル事業が好調に推移しました。
- 住友電工はデータセンター関連事業に2029年3月期までの3年間で総額2000億円を投資する計画を継続中です。本日9月11日時点で、3社の決算発表や新規プレスリリースなど当日限定の新規個別ニュースは確認できませんでした。
3. 自動車・半導体産業の生産動向
- トヨタ自動車は中東情勢悪化(ホルムズ海峡の事実上の封鎖長期化)に伴う需要減を受け、海外生産を11月ごろまでに8万3000台程度、2027年2月ごろまでに累計10万台規模削減する計画を継続しています。
- ホンダは部品不足・物流停滞の影響により、9月末まで国内減産を継続しています。
- 「令和8年熊本地震」(7月28日発生)の影響で一時停止していた各社の生産拠点は、8月中におおむね復旧が完了しています(TSMC子会社JASM熊本工場は第1工場稼働中、第2工場は2027年12月稼働予定)。本日9月11日時点で新規の追加減産発表等は確認できませんでした。
4. データセンター・電力インフラ投資
- 東京電力ホールディングスなど電力大手8社は、AI需要で急増するデータセンター新設に対応するため、全国30カ所で変電所の新増設を含む送電設備の増強を進める方針を示しています。変圧器のリードタイムは世界的に2〜3年待ちとなっており、部材供給力が新設のボトルネックとなっています。
- 住友電工はデータセンター関連事業に2029年3月期までの3年間で総額2000億円を投資する計画です。8月6日発表分として、秋田市北部の工業団地で最大受電容量500MW規模のAIデータセンター計画(米Bitgritと秋田拠点のS2が主導)が国内最大級として注目されています。
- 本日9月11日時点で新規の個別プロジェクト発表は確認できませんでしたが、送配電網・変圧器の供給力整備の遅れを背景に、今後の電力ケーブル・電線需要の押し上げ要因として引き続き注目されます。
5. ハーネス部材の価格改定・需給動向
- 銅スクラップは10〜12月期の長期契約交渉が始まっており、市中の品薄感を背景に複数の原料問屋が高品位品(1号銅線等)を中心に減量で回答する意向を固めています(9月11日付日刊産業新聞)。UL規格対応電線や端子・コネクタについて、本日時点の具体的な納期・リードタイムに関する新規の一次情報は確認できませんでした。
- IDECは2026年10月1日よりワイドミュラー製品・端子台等の一部で価格改定を実施予定です(原材料費・人件費上昇が理由)。舞台・照明用コネクタなど一部製品も同日より価格改定予定です。電線・端子・コネクタ分野に絞った本日限定の新規値上げ告知は確認できませんでした。
- 矢崎総業は自動車用ワイヤーハーネス製造工程の大半を自動化する方針を示しており、住友電装は次世代型の高強度アルミ合金電線ワイヤーハーネスを開発中です。両社の本日時点での具体的なリードタイム変更発表は確認できませんでした。
【主な出典・参考情報】
- 銅建値 | JX金属(公式・改定履歴)
- 銅建値9万円下げ 228万円(日刊産業新聞)
- 銅スクラップ 10―12月長契 品薄、問屋から減量回答も(日刊産業新聞)
- 【今日のドル円】2026年9月11日(外為どっとコム マネ育チャンネル)
- ドル/円午前の為替予想 2026/9/11(外為どっとコム マネ育チャンネル)
- 9月11日のNY為替概況(財経新聞)
- 東京為替:ドル・円は方向感に欠ける展開が継続(財経新聞)
- 銅輸入関税計画が停滞、プレミアムが急落(Investing.com)
- 古河電気工業 決算情報(Yahoo!ファイナンス)
- SWCC 決算情報(Yahoo!ファイナンス)
- 電力8社がデータセンター送電網増強 全国30カ所(日本経済新聞)
- 日本のデータセンター建設ラッシュ2026|24社38件の新設・増設計画(TMTブログ)
- トヨタ、海外生産27年2月まで10万台減 中東危機が需要減に波及(日本経済新聞)
- ホンダ、9月末まで減産 部品不足や物流停滞の影響続く(日本経済新聞)
- ワイヤーハーネス(矢崎グループ公式)
- 自動車用ワイヤーハーネス(住友電装 製品情報)
- 【2026年最新版】電設資材メーカー価格改定情報(assithrive)
- 【IDEC】一部製品 価格改定のご案内