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【本日の主なトピック】
- 国内銅建値は235万円で据え置き継続:JX金属の改定履歴によると、9月7日改定の235万円から本日9月9日時点で新たな改定発表は確認できず、235万円が最新の建値です。9月に入り一度は240万円まで上げたものの、その後2営業日連続の下げ改定となった水準が維持されています。
- ドル円は一時152円89銭まで急落、半年ぶりの円高水準:日銀の早期利上げ観測とベッセント米財務長官の円安牽制発言を受け円キャリー取引の巻き戻しが加速、本年2月17日以来の円高水準を記録。その後は中東情勢緊迫化(イエメン・フーシ派によるサウジ施設攻撃等)による原油高・米金利上昇でドルが買い戻され、NY市場は153円98銭で引けました。
- LME銅相場は過去最高値圏を更新継続:9月7日に1トン14,533ドルまで上昇し1月29日の従来最高値を更新、9月8日には14,708.50ドルとさらに上値を伸ばしています。ドル建て相場の上昇と急速な円高が綱引きとなり、国内建値は据え置きとなっています。
- 熊本地震からの自動車・半導体生産はおおむね復旧完了:ホンダは8月20日・24日に全工場が稼働再開、TSMC子会社JASM熊本工場(川尻工場)も8月23日夜時点で震災前の生産能力まで回復。ネクスペリア製車載半導体の供給不安も徐々に改善に向かっているとされます。
- データセンター向け電力・電線需要の拡大が継続:電力大手8社による全国30カ所での変電所新増設・送電網増強方針が進行中。IEA見通しでは世界のデータセンター電力需要が2026年に2022年比2倍超に膨張するとされ、電力ケーブル・電線需要の押し上げ要因として引き続き注目されます。
1. 国内銅建値・為替・LME相場の動向
- JX金属公式サイトの改定履歴によると、直近の改定は9月1日240万円(2万円高)→9月3日237万円(3万円安)→9月7日235万円(2万円安)です。本日9月9日時点で新たな改定発表は確認できず、235万円が最新建値として据え置かれています。
- LME銅3か月先物は9月7日に1トン14,533ドルまで上昇し、1月29日の過去最高値(14,527.5ドル)を更新。9月8日時点の清算値は14,708.50ドル/トンとさらに上昇し、史上最高値圏を更新する展開が継続しています。9月9日時点の確定値は一次情報から直接取得できませんでした。
- ドル円は9月9日、円キャリー取引の巻き戻しにより一時152円89銭まで下落(本年2月17日以来、約半年ぶりの円高水準)。その後、中東情勢緊迫化を受けた原油高・米金利上昇でドルが買い戻され、欧州時間には154円42銭まで反発し、NY市場は153円98銭で引けました。ドル建てLME銅相場が最高値圏を更新する一方、急速な円高がその効果を相殺する形となり、9月3日・7日の連続下げ改定につながったとみられます。
2. 電線メーカーの事業動向
- 電線御三家(住友電工・古河電工・フジクラ)+SWCCは2026年に入り総じて株価・業績が堅調に推移しており、古河電工はPER30倍台、SWCCはPER20倍前後で推移するなど市場評価が高い状態が続いています。
- SWCC(旧・昭和電線ホールディングス)は9月1日に新ブランド「Regana™」の展開を発表したほか、古河電工と共同出資していた汎用ケーブル会社SFCCについて、古河電工保有株式を取得する計画(2026年3月31日付取得予定)を進めています。
- 本日9月9日時点で、住友電工・古河電工の決算発表や新規プレスリリースなど当日限定の新規個別ニュースは確認できませんでした。
3. 自動車・半導体産業の生産動向
- 「令和8年熊本地震」(7月29日発生)の影響で一時停止していた各社の生産拠点は、9月9日時点でおおむね復旧が完了しています。ホンダは埼玉・鈴鹿・ホンダオートボディの3工場が8月20日、熊本製作所(二輪)が8月24日に再開し全工場が稼働。TSMC子会社JASM熊本工場(川尻工場)は8月23日夜時点で震災前の生産能力まで回復しました。
- ネクスペリア製車載半導体の供給不安は、2025年11月の中国側輸出制限の条件付き緩和以降、供給網のボトルネックは徐々に改善に向かっているとされますが、ウィングテックの実質的な支配権は完全には戻っておらず、完全解消の時期は不透明です。
- 本日時点で上記に関連する新規の稼働停止・減産発表は確認できませんでした。両問題ともハーネス需要(自動車生産台数)に影響し得るリスク要因として引き続き注視が必要です。
4. データセンター・電力インフラ投資
- 東京電力ホールディングスなど電力大手8社は、AI需要で急増するデータセンター新設に対応するため、全国30カ所で変電所の新増設を含む送電設備の増強を進める方針を示しています。
- IEA見通しでは世界のデータセンター電力需要が2026年に2022年比で2倍超に膨張すると予測。国内でも新増設に伴う電力需要は2025年度の47万kWから2034年度には616万kWへ急増する見通しで、都市部では新規受電容量の確保が極めて困難な状況が続いています。
- 本日9月9日時点で新規の個別プロジェクト発表は確認できませんでしたが、送配電網・変圧器の供給力整備の遅れを背景に、今後の電力ケーブル・電線需要の押し上げ要因として引き続き注目されます。
5. ハーネス部材の価格改定・需給動向
- UL規格対応電線や端子・コネクタに関する一般的な製品情報は確認できたものの、2026年9月9日時点における具体的な納期・リードタイムや需給逼迫に関する新規の一次情報は確認できませんでした。
- 2026年9月〜12月にかけて、原材料価格高騰等を背景に複数の電設資材メーカーが価格改定を発表・予定しています。IDECは2026年10月1日よりワイドミュラー製品・端子台等の一部で価格改定を実施予定(原材料費・人件費上昇が理由)。電線・端子・コネクタ分野に絞った本日限定の新規値上げ告知は確認できませんでした。
- 矢崎総業は自動車用ワイヤーハーネス製造工程の大半を自動化する方針を示しており、AI・ロボティクスを活用した仕組みを2028年度にも量産導入する計画です。住友電装は次世代型ワイヤーハーネス「e-STEALTH W/H」を開発中。両社の本日時点での具体的なリードタイム変更発表は確認できませんでした。
【主な出典・参考情報】
- 銅建値 | JX金属(公式・改定履歴)
- 【今日のドル円】2026年9月9日(外為どっとコム マネ育チャンネル)
- ドル/円午前の為替予想 2026/9/9(外為どっとコム マネ育チャンネル)
- ドル/円見通し(2026年9月8日)(OANDA Japan)
- 9月9日のNY為替概況(財経新聞)
- 東京為替:ドル・円は変わらず、様子見ムードで(財経新聞)
- 東京為替:ドル・円は下げ渋り、米金利にらみ(財経新聞)
- LME銅3カ月先物が過去最高値更新(各種報道まとめ)
- 絶好調の住友電工、フジクラ、古河電工、SWCC…買うならどれ?(つばめ投資顧問)
- SWCC、合弁先の古河電気工業からSFCCの株式を取得(M&Aニュース)
- 令和8年熊本地震に伴う国内の生産拠点の稼働状況について(Honda)
- 半導体供給に改善の兆し、自動車業界を脅かしたNexperia問題の行方(EE Times Japan)
- 電力8社がデータセンター送電網増強 全国30カ所(日本経済新聞)
- データセンターの電力需要と立地・系統制約【2026年版】(CREX経済データプラットフォーム)
- 矢崎総業、ワイヤーハーネス製造の大半を自動化へ(net electronics japan)
- 住友電装 ワイヤーハーネス事業(採用サイト)
- 【2026年最新版】電設資材メーカー価格改定情報(assithrive)
- 【IDEC】一部製品 価格改定のご案内