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【本日の主なトピック】
- 国内銅建値は2営業日連続の下げ改定、235万円に:JX金属の改定履歴によると、9月1日の240万円から9月3日に3万円安の237万円、さらに9月7日に2万円安の235万円へ改定されました。本日9月8日時点で新たな改定発表は確認できず、235万円が最新の建値です。
- ドル円は152円台後半まで急落、本年2月17日以来の円高水準:円安ポジションの巻き戻しが継続する中、9月8日は154円台を割り込むと下げが加速し、一時152円88銭まで下落。日銀の金融政策への思惑から円買いが優勢となり、半年ぶりに153円台に沈む場面もありました。この急速な円高が国内銅建値の下げ改定の一因とみられます。
- LME銅相場は上値の重い展開か:9月3日時点のLME銅先物清算値は14,326.00ドル/トンと8月の高値圏からやや軟化。9月8日時点の確定値は一次情報から確認できませんでしたが、国内建値の連続下げ改定から上値の重い展開が続いているとみられます。
- 熊本地震からの半導体・自動車生産は回復基調:7月29日発生の「令和8年熊本地震」で一時停止していたTSMC子会社JASM熊本工場(川尻工場)は8月23日夜時点で震災前の生産能力まで回復。ネクスペリア製車載半導体の供給不安も2025年11月の中国側輸出解禁以降、徐々に改善に向かっているとされます。
- データセンター向け電力・電線需要の拡大が継続:国内データセンターの新増設に伴う電力需要は2025年度の47万kWから2034年度には616万kWへ急増する見通し。送配電網・変圧器の供給力整備が追いつかず、2026〜2027年は系統接続申込みが積み上がる局面とされ、電力ケーブル・電線需要の押し上げ要因となっています。
1. 国内銅建値・為替・LME相場の動向
- JX金属公式サイトの改定履歴によると、直近の改定は8月25日238万円→9月1日240万円(2万円高)→9月3日237万円(3万円安)→9月7日235万円(2万円安)です。9月に入り一度は240万円まで上げたものの、その後2営業日連続の下げ改定となり、本日9月8日時点の最新建値は235万円/トンです。
- LME銅の週次終値は一次ソースから直接取得できませんでしたが、9月3日時点の清算値は14,326.00ドル/トン(円換算約2,274.16円/kg)と8月の高値圏からやや軟化した水準で推移しているとの報道があります。
- ドル円は9月8日、円安ポジションの巻き戻しが継続する中で154円台を割り込むと下げが加速し、一時152円88銭まで下落(本年2月17日以来の円高水準)。日銀の金融政策への思惑から円買いが優勢となり、半年ぶりに153円台に沈む場面もありました。先週初の3円超の急落については「ステルス介入」との臆測もありましたが、実需・ポジション解消による自然な円高との見方が広がっています。ドル建てLME銅相場が横ばい・軟調であっても、この急速な円高は円建て国内銅建値を押し下げる方向に作用しており、9月3日・7日の連続下げ改定の一因とみられます。
2. 電線メーカーの事業動向
- 電線御三家(住友電工・古河電工・フジクラ)+SWCCは2026年に入り総じて株価・業績が堅調に推移しており、古河電工はPER30倍台、SWCCはPER20倍前後で推移するなど市場評価が高い状態が続いています。
- SWCC(旧・昭和電線ホールディングス)は、古河電工と共同出資していた汎用ケーブル会社SFCCについて、古河電工保有株式を取得する計画を進めています(2025年11月発表、2026年3月31日付での取得予定)。
- 本日9月8日時点で、住友電工・古河電工の決算発表や新規プレスリリースなど当日限定の新規個別ニュースは確認できませんでした。日刊産業新聞の本日付ニュース一覧(全9件)では、電線タグの単独新着記事は見当たりませんでした。
3. 自動車・半導体産業の生産動向
- 2026年7月29日発生の「令和8年熊本地震」(震度7)の影響で、トヨタ自動車九州の福岡県内全3工場が一時稼働停止となったほか、TSMC子会社JASM熊本工場、ソニーセミコンダクタソリューションズ菊陽工場なども操業を停止していましたが、JASM川尻工場は8月23日夜時点で震災前の生産能力まで回復したと発表されています。
- 2025年秋以降続いていたネクスペリア(Nexperia)製車載半導体の供給不安(中国後工程工場の出荷停止に端を発し、ホンダの日本・北米・中国工場が減産・停止)は、2025年11月の中国側輸出解禁以降、供給網のボトルネックは徐々に改善に向かっているとされますが、完全解消の時期は不透明です。
- 本日時点で上記に関連する新規の稼働停止・減産発表は確認できませんでした。熊本地震・半導体供給不安ともに、ハーネス需要(自動車生産台数)に影響し得るリスク要因として引き続き注視が必要です。
4. データセンター・電力インフラ投資
- 国内データセンターの新増設に伴う電力需要は、2025年度の47万kWから2034年度には616万kWへ急増する見通しで、特に北海道・東京・中国地方での伸びが大きいと試算されています。
- 東京建物は2026年1月30日付で国内初のデータセンター開発事業を本格始動と発表。第1弾として大阪市で2028年稼働目標の「Zeus OSA1」(総事業費約1000億円)を計画しています。
- AI・データセンター向け電力需要の急増に対し、送配電網・変圧器の供給力整備が追いついていないとの指摘があり、2026〜2027年は系統接続申込みが積み上がる局面とされます。今後の電力ケーブル・電線需要の押し上げ要因として引き続き注目されます。
5. ハーネス部材の価格改定・需給動向
- UL規格・CSA規格対応の環境配慮型電線製品などのラインアップ拡充に関する情報はあるものの、2026年9月時点の具体的な納期・リードタイムに関する新規の一次情報は確認できませんでした。
- 2026年9月〜12月にかけて、原材料価格高騰等を背景に複数の電設資材メーカーが価格改定を発表・予定しています。IDECは2026年10月1日よりワイドミュラー製品・端子台等の一部で価格改定を実施予定(原材料費・人件費上昇が理由)。電線・端子・コネクタ分野に絞った本日限定の新規値上げ告知は確認できませんでした。
- 矢崎総業は自動車用ワイヤーハーネス製造工程の大半を自動化する方針を示しており、AI・ロボティクスを活用した仕組みを2028年度にも量産導入する計画です。矢崎総業・住友電装はモロッコでのケーブルハーネス工場新設も進めています。両社の本日時点での具体的なリードタイム変更発表は確認できませんでした。
【主な出典・参考情報】
- 銅建値 | JX金属(公式・改定履歴)
- 2026年9月8日のニュース一覧(日刊産業新聞)
- ドル/円見通し:ドル円は円高で154円台前半(2026年9月8日)(OANDA Japan)
- 【今日のドル円】2026年9月8日(外為どっとコム マネ育チャンネル)
- FX個人投資家動向 2026年9月8日(外為どっとコム マネ育チャンネル)
- 欧米為替見通し(2026年9月8日)(財経新聞)
- 絶好調の住友電工、フジクラ、古河電工、SWCC…買うならどれ?(つばめ投資顧問)
- SWCC、合弁先の古河電気工業からSFCCの株式を取得(M&Aニュース)
- データセンターの電力需要と立地・系統制約【2026年版】(CREX経済データプラットフォーム)
- 令和8年熊本地震、半導体メーカー工場の対応状況【8/24更新】(EE Times Japan)
- トヨタ3工場月内停止、半導体・飲料工場も止まる 熊本地震の影響拡大(日本経済新聞)
- 半導体供給に改善の兆し、自動車業界を脅かしたNexperia問題の行方(EE Times Japan)
- 矢崎総業、ワイヤーハーネス製造の大半を自動化へ(日刊自動車新聞)
- 矢崎総業と住友電装、モロッコにケーブルハーネス工場新設へ(マークラインズ)
- 【2026年最新版】電設資材メーカー価格改定情報(assithrive)
- 【IDEC】一部製品 価格改定のご案内